湯治の力

火山性温泉の出来る仕組み キュアヘルツ

火山性の温泉と非火山性の温泉

 温泉は、古くから多くの人々に愛されてきました。
ところで、私たちが日頃楽しみにしている「温泉」そのものは、地球の中で一体どのようにつくられて湧いてきているのかご存じでしょうか?

 私たちが入浴している温泉の殆どは、雨や雪が地中にしみ込んで何年か後に温度や成分などを得て、再び地上に出てきた「循環水」であることが、近年の研究によって明らかになってきました。
温泉は「火山性の温泉」と「非火山性の温泉」に大別でき、非火山性の温泉は「深層地下水型」と「化石海水型」などに分類することができます。

湯治の力

火山性温泉の水の循環

 火山地帯では地下数㎞~10数㎞の部分に、深部から上昇してきたマグマがマグマ溜まりをつくり、1000℃以上の高温になっています。
地表に降った雨や雪の一部は地中にしみ込んで地下水となります。この地下水がマグマ溜まりの熱で温められ、断層等の地下構造や人工的なボーリングなどによって地表に湧き出してきたものが火山性の温泉です。
マグマのガス成分や熱水溶液などが混入したり、流動中に岩石の成分を溶解することなどにより、温泉の様々な泉質が形成されると考えられています。

湯治の力 = 温泉療法

 長い歴史を持つ日本の温泉は、多くの国民の疲れや傷を癒し、昭和の初め頃には温泉療法の研究が盛んになりました。
 私たちは温泉の物理・化学的作用に着眼し、微量元素などが人体に皮下吸収されるだけではなく、一部の地域の温泉で使われている鉱石からは豊富な遠赤外線に加え、微量な電磁波が放射されており、これらが人体に作用し、血流量を増加させるなど、様々な治療効果を発現させていることを発見しました。
 更に、私たちはこれらの火山性温泉の岩石の中から、特殊な鉱石を抽出しました。この鉱石から放出される遠赤外線と微弱な電磁波は、皮膚から血管を通り全身の細胞を刺激してゆくのです。この遠赤外線と微量な電磁波がカラダの細胞に刺激を与えることで、細胞は、いわば「異物」の侵入に対して、それを追い出そうとして活発に活動を始めるのです。そして、新陳代謝が活発になり、免疫力が増強され、カラダの酸化を防いでくれるのです。
 酸化はすなわち老化となるため、酸化防止は老化予防であり、つまり、肌などの老化を防いでくれることから、「アンチエイジング温泉」「美肌の湯」と呼ばれています。
 これらの天然鉱石から取り出したミネラルを繊維に練り込んだものがキュアヘルツ(Curehertz)です。

ラドン温泉の化学的作用について

 ラドン温泉に入浴しラドンの適当量が温浴中に人体の呼吸によって入り、直接血液中または皮膚を通して組織内に吸収されると、その強力なイオン化作用が人体の血液および組織内に働いて血液内の老廃物質、すなわち血液を悪くしたり血管を早く老化させる中性脂肪、コレステロール、過剰な糖分等の生理的代謝作用が促進される。
 その結果、血液が浄化されると同時に組織内に停滞している凝りや、痛みの原因となっている老廃物の化学反応が促進されて、すみやかに消退してゆくとともに、血液や組織内に熱エネルギーが発生します。体温上昇の生理調整が行なわれる結果として、入浴開始後十分位で急激な発汗作用が起こり、快い温感を覚える。
 その結果、自律神経を整調、収縮した血管の拡張、気管支や腸などの平髄蔵器のけいれん緩解、あるいはぜん動促進、ホルモンの亢進、消炎、抗アレルギーといったさまさまな動きが「トンネル療法」により究明された。
 ラドンは自然界に存在する物質中で、もっとも強力なイオン化作用〈物質につきあたるとその物質にイオンを与える作用、別名電離作用〉を有する。
[日本ドクターズクラブ著 医学の温泉驚異のラドン療法 p48]

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