マイナスイオンの効果について

マイナスイオンとは キュアヘルツ

マイナスイオンとは

 イオンとは電気を帯びている小さな物質(原子、分子、または分子集団)のことです。電気といっても感電するものではなく、その大きさは肉眼ではもちろん、一般の顕微鏡でも見ることができない微粒子です。プラスの電気を帯びたものを「プラスイオン」、マイナスの電気を帯びたものを「マイナスイオン」と呼びます。
 空気中には窒素、酸素、水素、炭酸ガスなどの物質が混ざり合い、それぞれプラスイオン、マイナスイオンという状態で漂っています。そして空気中の酸素分子や窒素分子が、約20%ずつ存在していて、これらは大変安定した構造をしているため、よほどエネルギーが加わらない限り、イオン化することはありません。
 最もイオン化しやすいのは水の分子です。マイナスイオン化した水の小さなクラスター(塊)が多い状態が、マイナスイオンを豊富に含んだ空気であり、生物に快適さや心地よさを感じさせます。

マイナスイオンの効果について

イオンとは

 原子は、原子核というものが中心にあって、その中に陽子と中性子があります。そしてその周りを太陽系のように電子と呼ばれるものがくるくる回っています。
もう少し細かく説明すると、陽子はプラスの性質を持っています。電子はマイナスの性質を持っています。陽子と電子のそれぞれの性質は反対ですが、いつも対になってお互いに引き合っており、この状態で安定していおり、この陽子と電子の組がいくつあるかによって原子の性質が決まっています。1つなら水素、2つならヘリウム、3つならリチウム、4つならべリウムなど、昔学校で習った記憶がありますね。
※通常の状態では、原子における陽子の数=電子の数(例えば元素番号6番目の炭素は陽子の数が6個で、電子の数も6個)となっています。

通常では、上記の通りで安定しているのですが、電子は陽子の周りを衛星のように回っているだけで不安定な状態であり、周囲から刺激を加えることで、ポンッっと外に飛び出してしまいます。
陽子と電子が1:1のバランスになっている時は電気的に中性なのですが、マイナスの性質を持った電子が飛び出すと、残った陽子はプラスの性質を帯びることになり、この状態をプラスイオンと言います。また、飛び出した電子は近隣にある原子にくっつきに行って、ぴたっとくっついてしまいます。マイナスの電子を多く持っている状態の原子(分子)を、マイナスイオンと呼びます。

 「イオン」とは、陽子と電子が1:1のバランスになっていない原子のことで、電子が少ない原子(もしくは分子)をプラスイオン、電子が多い原子(もしくは分子)を、マイナスイオンと呼びます。

マイナスイオンの発生原理

 前述の通り、マイナスイオンとは、空気中にあってマイナスの電気を帯びた粒子の俗称です。そのマイナスイオンを人工的に身近で発生させるのがマイナスイオン発生機であり、発生方式別に見ると、レナード式、コロナ放電式、電子放射式、放射性物質利用式の4つに大別されます。

レナード式(水破砕式)

 滝壺と同じ環境を人工的に作り出し、大量の水を衝突させることにより空気をマイナスイオン化させるもので水破砕式とも呼ばれています。この方式を利用した空気清浄装置は、旋回する気流中に水を噴射することにより、噴射水を旋回気流中で分裂させてミスト状(霧状とされた微細な水滴の総称で、霧や水蒸気を含む)にして空気イオンを発生させるものとされています。

コロナ放電式

 コロナ放電式は、プラス、マイナスの電極間に高電圧をかけ、コロナ放電を起こすことによってマイナスイオンを発生させる方式です。

電子放射式

 電子放射式は、針状に尖らせたマイナス電極に、パルス性の高電圧を印加して、空気中に直接電子を放出させて、酸素や水分と結合してマイナスイオンを発生させる方式です。

放射性物質利用式

 放射性物質利用式は放射性物質から放射線を空中に放射させて、そのエネルギーで酸素などの分子をマイナスイオン化するものである。マイナスイオンの放射性物質としては、セラミックスや天然鉱石、植物、無機の多孔質物質などが挙げられます。

マイナスイオンと大気中の電気と水の関係

 大気中に存在する電気は「大気電場」と言われ、「大気の静電電界」とも呼ばれています。大気電場は、あらゆる場所に存在していますが、場所や地形、その日の天候や気温、湿度、または大気の汚染度によって大きく変化します。

 プラスイオンとマイナスイオンは大気中に無数にあり、常に空中を浮遊しています。大気中のプラスの静電気が強い時には、空気中に浮遊しているプラスイオンがマイナスイオンよりも多くなり、逆に大気中のマイナスイオンの静電気が強い時はマイナスイオンの数が多くなります。

 本来は中性で安定しているもの同士が、電子をやりとりしてそれぞれが増減を繰り返しています。
大気中のマイナスイオンの生成は湿度に左右されます。一般的には湿度40〜60%の間がマイナスイオンの発生に適した状態です。ジメジメした湿度の高い梅雨時は水の塊同士がくっついて大きくなり、プラスイオンになってしまいます。水のクラスターの大きさによって「小イオン」と「大イオン」に分かれ、小さいものはマイナスに帯電しやすく、大きいものはプラスに帯電しやすいという性質を持っています。湿度が80%を超える時は空気中の水の粒子が集まって、ほとんどが大イオンばかりになるので、必然的にプラスイオンが多くなります。
 マイナスイオンは、1cm3当たりに含まれる個数で、その量を表します(表示単位=個/cm3)。一般的な生活空間では、1cm3当たりに、0(ゼロ)〜数百個程度です。

大気中の電気と水の関係
マイナスイオンとプラスイオン

シックハウス症候群とは

 新築やリフォーム後に壁紙やフローリングに使用される化学物質(ほとんどが接着剤)を吸い込むと頭痛、喘息、目の痛み、アトピー性皮膚炎などを起こす化学物質過敏症の1つです。

 化学物質は一般に「揮発性有機化合物(VOC)」といい、家の中は数百種類の化学物質が存在する可能性があります。
 シックハウス症候群の事態を重く見た厚生労働省は、室内濃度指針値を定めましたが、最も注目したいのは、マイナスイオンの効果で部屋の中の化学物質濃度をゼロに近づけることです。
これは、シックハウス症候群を引き起こす有害物質がすべてプラスイオンに帯電しているためです。マイナスイオンで満たされた部屋の中は空気全体がマイナスになり、プラスイオンに帯電している空気中の化学物質や塵にくっついて中和し、電気的なエネルギーを失います。中和されるとともに量が増え、重くなって床に落ちるのです。

プラスイオンとマイナスイオンの影響

プラスイオンの影響

 大気中のイオンは、現在はプラスイオンの割合が優勢であり、OA機器に囲まれたオフィスやタバコの煙が立ち込める場所などは、すべてプラスイオンが増加しています。私たちは呼吸によって、プラスイオンとマイナスイオンの両方を酸素と一緒に血液から取り込んでいることになり、毛細血管で体に行き渡って各臓器や細胞まで届きます。
私たちの体にとって空気中のプラスイオンとマイナスイオンが理想的なバランスにあることが、健康にとって大切な要素であることがわかります。
 膨大な量のプラスイオンは、血液を酸性に傾けて活性酸素を増加させ体の酸化を促し、免疫力を弱めて病気を引き起こしやすくなります。さらに、疲労物質の乳酸の代謝も滞り、老化が進行します。
一般的な体調不良の原因の1つとして、吸っている空気中のプラスイオンが増え、体が酸化している可能性が考えられます。まず多いのが、生活習慣病で、次にアレルギー、そしてうつ病やノイローゼなど心の症状が言われています。

プラスイオンの悪影響

<アトピー性皮膚炎>

プラスイオンの増加→活性酸素の増加→体の酸化促進→免疫力低下→アレルギー反応を起こす

<いらいら、不眠、うつ病>

プラスイオンによって脳の神経細胞を酸化させて、脳内の神経伝達がうまくいかなくなる。現代病ともいわれるイライラ、不眠、キレやすい(常に怒りの一歩手前まで追い詰められたストレス状態)、うつ病はマイナスイオンが足りないから。

<手足の冷え、むくみ>

プラスイオンが多いと、体の酸化が進み、血液がド口ド口として、血行不良となる。手足の末端の毛細血管まで充分な酸素が届かず、水分の代謝も滞ってしまう。

<生活習慣病>

プラスイオンによる体の酸化は、糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中などを引き起こす。さらにガンにも。体の酸化は万病の元。

マイナスイオンの生体への主な作用

  私たちの体は「酸化」により、老化やさまざまな病気をもたらします。
「酸素」が電気不足によって引き起こされるとすれば、マイナスイオンが電子を与えることによってそれを安定させることが出来ます。体液や血液が酸性からアルカリ化されることで、体が活性化されます。体内にマイナスイオンの多い人の場合、皮膚をはさんだ表面はプラスイオン状態になります。
 マイナスイオンの生体への作用として、主に下記のように言われています。

疲労回復

血中酸素が増加し、身体の酸素利用が向上することによって疲労を回復

精神安定

酸素の豊富な血液が脳の機能を正常化し、精神を安定させる

体質改善

全身の細胞や組織を賦活し若返らせると共に、体質改善に役立つ

血液浄化

血液中のナトリウムやカルシウムを増加させ、血液を弱アルカリ性に変える

新陳代謝

細胞膜の電気的物質交流が促進され、体内の新陳代謝機能が盛んになる

抵抗力増進

マイナスイオンの増加は血液中のガンマグロブリンを増やし、病気に対する抵抗力を高める

自律神経調整

マイナスイオンは体液・細胞・神経など、体のすべてに好作用し、増血機能も促進

胃腸消化促進

交感神経の興奮を抑え、胃腸の緊張を緩和し、消化液の分泌を促進する

マイナスイオンとプラスイオンそれぞれの作用

項目マイナスイオンの作用プラスイオンの作用
呼吸安定し、楽になる苦しくなる
脈拍減少させる増加させる
血管拡張される縮まる
血圧正常になる高くなる
血液アルカリ性傾向になる酸性傾向になる
尿利尿作用が促進利尿作用が抑制
丈夫になるもろくなる
自律神経機能を鎮静化する機能を緊張させる
疲労回復を促進回復が遅れる
発育促進不良

https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/19/index.html

 情報提供:(株)家庭薬新聞社TEL076-442-3815(代)


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